「mamaro™」のみの利用もOK！ 授乳室設置でより地域に開かれた施設へ

　京都市左京区にある京都府⽴京都学・歴彩館（以下、歴彩館）は、京都に関する史料の閲覧や展示といった資料館、また講演やセミナーのための会場機能を兼ね備えた総合文化施設です。学術的にも貴重な資料が多く所蔵されているため、地域の⽅々の学びの場として愛されています。来館する⽅の年齢層は⽐較的⾼かったものの、2年ほど前からお⼦さま向けの親⼦参加型イベントを開催するようになり、より広い年齢層の⽅々が訪れるようになりました。⼀⽅、建物内には授乳室がなく、1階にある多⽬的トイレを授乳室として使⽤していたため、より来館者様の利便性を向上させようと2021年12⽉から「mamaro™」が導⼊されました。⼦育て世代に向けてどんな取り組みをされているのか、「mamaro™」の設置の背景などと共に施設職員の⻫藤様にお話を伺いました。

授乳室設置＆イベント開催でお子さま連れが訪れるきっかけに

　歴彩館では若い年齢層の⽅にも訪れていただこうと、2年ほど前から親子で参加できるお子さま向けのイベントを開催しております。「歴彩館こどもカレッジ」シリーズでは書初め教室やお絵描き教室など、お子さまが楽しみながら親子で学ぶことができるイベントを実施し、他にも赤ちゃんと参加できる「知育ヨガ」やモノづくりのワークショップなど、年間通して10回程度開催しており、多い時には400名ほどのお⼦さま連れの皆様に訪れていただいています。より幅広い年齢層の⽅々に開かれた施設にしたいと、このようなイベントを開催し始めました。


（知育ヨガ）


（お絵描き教室）

　しかし、建物内には授乳室はなく、1階にある多⽬的トイレや救護室を授乳室としてご使⽤いただくことが多くありました。その度に⾏列ができ、トイレ付近が混雑することがありました。その状況を受け、なんとか⼦育て層に向けて環境を整えたいと思っておりました。そこで、完全個室で置くだけで設置ができる「mamaro™」の導⼊に⾄りました。

イベント時だけでなく⽇頃から訪れやすい施設に

　⽊⽬調で丸みのある優しいデザインは、建物の空間にも違和感なく馴染みました。1階の⼊り⼝⼊ってすぐの場所に置いてあるので、ぜひ多くのお⼦さま連れの皆様に気軽に使っていただきたいと思います。授乳室としてはもちろん、お⼦さまが疲れてしまったときのほっと⼀息つける休憩スペースとしてご利⽤いただいても良いですし、イベント時だけでなく授乳室が近くになくてお困りの時など、⽇頃からフラッと歴彩館に寄っていただき「mamaro™」を使っていただけたら嬉しいです。これからもより多くの皆様にとって豊かな時間を過ごしていただける場所でありたいと思っています。